Workshop on Dirac Electron Systems 2011を開催

2011.01.19
(2011.02.07 更新)


平成23年1月19日、NIMS並木地区において、国際ナノアーキテクトニクス研究拠点 (MANA) 後援の“Workshop on Dirac Electron Systems 2011”が開催されました。

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写真 : ドレッセルハウス教授 (最前列中央) 、ノボセロフ教授 (ドレッセルハウス教授の右上) と参加者たち



平成23年1月19日、独立行政法人物質・材料研究機構 (NIMS) 並木地区において、国際ナノアーキテクトニクス研究拠点 (MANA) 後援の、“Workshop on Dirac Electron Systems 2011”が開催されました。本会議は、NIMSにて17・18日に開催されたグラフェン成長と特性を議論する会議“Graphene Workshop in Tsukuba 2011”に引き続き、グラフェンを中心とした物理の最先端を議論するものです。

会議は、ミルドレッド・ドレッセルハウス教授 (米マサチューセッツ工科大学電気工学・コンピュータ科学科物理学科) の基調講演にはじまり、日本の若手研究者を中心として“グラフェンや有機伝導体におけるディラック電子系やトポロジカル絶縁体など”をテーマとした熱い議論が行われました。グラフェンに関しては、続々と見出されている新たな現象の解釈や、未だに観察されていない現象の理論的見解などが議論され、また、有機伝導体に関しては、ディラックフェルミオンの物理が議論され、電界効果絶縁転位やドーピングによる新超電導体発見などの最先端材料の紹介も行われました。

コンスタンチン・ノボセロフ教授 (英マンチェスター大学、2010年ノーベル物理学賞受賞) を含め、約70人の参加者によって議論が続き、世界中で注目されている新物質“グラフェン”の本質とグラフェンの更に次の新物質探索を目指した交流が行われました。

本会議は日本のグラフェンや関連研究への刺激となり、新たな研究討論会の発足なども参加者の間で議論されました。