第11回NIMSフォーラム 開催報告
盛況の中、幕を閉じる
2011.10.26
(2011.10.31 更新)
平成23年10月26日 (水) に、東京国際フォーラムにて「第11回 NIMSフォーラム」を開催しました。NIMSの研究成果をより多くの方に知ってもらうため、平成13年のNIMS設立以来、毎年開催している本フォーラムですが、第三期中期計画を開始した本年度は、『明日をつくる材料イノベーション・ここに集結』をテーマに、第一期、第二期に培った科学技術力と成果を展示・紹介し、また、特別講演など新たな試みも取り入れられる中で、670名を超える多くの来場者に好評を博しました。
開会挨拶・オーラルセッション
NIMS潮田理事長による開会挨拶、文部科学省研究振興局の倉持隆雄局長による来賓挨拶に続き、オーラルセッションでは、今年からスタートした第三期中期計画におけるNIMSの姿、4つの研究部門と1センター、また国内外の様々な研究機関のハブとなる研究拠点について紹介しました。
NIMS潮田理事長によるNIMSの説明
来賓挨拶 文部科学省研究振興局 倉持 隆雄 局長
オーラルセッション会場の様子
特別講演・成果講演
今回からの新しい試みとして、NIMS外部で活躍されている方をお招きして講演を行っていただき、併せてNIMSからもNIMSのグリーン分野の研究成果講演を2件行いました。
特別講演 : 「スマートグリッド・スマートコミュニティと電気自動車」
野辺 継男 氏による講演の様子
日産自動車株式会社のビークル・インフォメーションテクノロジー事業本部でプログラム・ダイレクターとして活躍する野辺 継男 氏をお招きし、環境・エネルギーにちなんだ表題の講演を行っていただきました。会場内では、多くの聴講者が野辺氏の話に耳を傾け、また講演後の質疑応答でも、多くの質問が寄せられました。
研究成果講演
またNIMSのグリーン分野の研究成果講演として、電極/電解質界面におけるナノ構造の制御による全固体リチウム電池の高出力化と、固液界面の幾何・電子・分子構造をその場決定可能な各種手法を用いた解析例と実デバイスへの展開について、2人の研究者が講演を行いました。
高田 和典
電池材料ユニット長、
MANAナノイオニクスユニット長
魚崎 浩平
MANAナノ界面ユニット長
ポスターセッション
ポスターセッションでは、61枚のポスターで「チタン酸固化体によるセシウム閉じ込め」、「次世代半導体ナノ構造太陽電池」、「未来の医療に役立つ”スマート”バイオマテリアル」など、NIMSならではの研究成果を紹介。また、今後の発展が期待される10件の研究トピックスのミニ講演も設けました。研究者との直接対話による情報交換を望む来場者たちで、会場は熱気に包まれていました。
多くの来場者で熱気に包まれる会場
ポスター前での研究者との直接対話
ミニ講演会場でも多くの聴講者が見られました
再生医療用材料についてのミニ講演