平成24年度 NIMS一般公開 開催報告

物質と材料のふしぎ

2010.04.18, 22
(2012.05.01 更新)


NIMSは、文部科学省の第53回科学技術週間にあわせ、「物質と材料のふしぎ」をテーマに、平成24年4月18日 (水) に、つくばの千現・並木・桜の3地区で施設一般公開を、22日 (日) に千現地区で青少年特別企画を開催しました。

「平成24年度告知チラシ」の画像

平成24年度告知チラシ


今年は、改めて材料研究についての理解を深めてほしいとの思いから、開催テーマを「物質と材料のふしぎ」に定め、実演や実験を含む、全53タイトルを公開しました。両日ともに多くの来場者があり、参加者数は両日をあわせて1500名を超えました。


4月18日 (水) はサイエンス講演やサイエンスカフェなども

「クリープ試験機の解説 (千現地区)」の画像

クリープ試験機の解説 (千現地区)


「破解器による携帯電話の解体実演 (千現地区)」の画像

破解器による携帯電話の解体実演 (千現地区)


「ファイバフューズの実演 (並木地区)」の画像

ファイバフューズの実演 (並木地区)


「子供に絵本をプレゼント (並木地区のMANA)」の画像

子供に絵本をプレゼント (並木地区のMANA)


「水を浮かせる実験に見入る来場者 (桜地区)」の画像

水を浮かせる実験に見入る来場者 (桜地区)


「強磁場の質問に答える研究者 (桜地区)」の画像

強磁場の質問に答える研究者 (桜地区)



18日には、千現・並木・桜の各地区において施設公開とともに、「材料の疲労」「超伝導とダイヤモンドと霧箱の実験」「ナノスケールの世界 : 表面のナノ構造をみる」「光で光ファイバが壊れる現象 ファイバフューズ」「透過型電子顕微鏡で原子の配列を見る」「強磁場の世界」など、50件余りの研究紹介や実験の実演を行いました。
身近な材料が持つ不思議な性質や有用性などに対して、多くの来場者から関心が寄せられる様子が見られました。

「サイエンス講演 : 「お酒はやはり魔法の水?」」の画像

サイエンス講演 : 「お酒はやはり魔法の水?」


「サイエンス講演 : 「最先端水処理膜」」の画像

サイエンス講演 : 「最先端水処理膜」


また、千現地区では、市民を対象とした2つのサイエンス講演「お酒はやはり魔法の水? お酒が生み出す超伝導のメカニズム解明に新たな一歩」 (高野 義彦 超伝導線材ユニットナノフロンティア材料グループリーダー) 、「最先端水処理膜 ~技術革新がもたらす世界への影響力~」 (一ノ瀬 泉 高分子材料ユニット長) や、NIMSでは初の試みとなるサイエンス・カフェが開催されたほか、「都市鉱山からレアアース金属を ! 」と題された公開タイトルにて、150台以上の携帯電話を実際に粉砕する実験などが行われ、好評を博しました。

「サイエンス・カフェでは、簡単な実験も」の画像

サイエンス・カフェでは、簡単な実験も


「一見難しそうな研究をやさしい解説で紹介」の画像

一見難しそうな研究をやさしい解説で紹介


「ガラス加工の迫力あるバーナー実演を見学する児童」の画像

ガラス加工の迫力あるバーナー実演を見学する児童


「炭素原子についての簡単なクイズに答える児童」の画像

炭素原子についての簡単なクイズに答える児童



さらに、千現地区近隣の小学校から5・6年生児童200名余りも見学に訪れ、賑わうものとなりました。


4月22日 (日曜日) は体験型イベントで賑わう

「多くの来場者で賑わう会場の様子」の画像

多くの来場者で賑わう会場の様子


22日には、つくば千現地区で「手作りファンデーション講座」「ピュータークラフト (すずを使ったメダルづくり) 」「金属板に刻印できるオリジナルキーホルダー」など合計で6つのイベントが行われ、多くの家族連れが訪れ賑わいを見せました。また、開催時間内に平野 博文 文部科学大臣がご視察に訪れ、体験イベントを楽しむ様子をご覧になりました。


「手作りミネラルファンデーション講座」の画像

手作りミネラルファンデーション講座


「ピュータークラフト」の画像

ピュータークラフト


「金属の名前当てクイズ」の画像

金属の名前当てクイズ


「刻印で作るキーホルダー」の画像

刻印で作るキーホルダー


「鋳鉄の溶解と砂型鋳造」の画像

鋳鉄の溶解と砂型鋳造


「中学生と握手をする平野大臣」の画像

中学生と握手をする平野大臣