第9回 ナノ材料科学環境拠点シンポジウム開催報告

~ハロゲン化金属ペロブスカイト型太陽電池の最先端~

2015.01.07
(2015.02.06 更新)


2015年1月7日(水)、一橋講堂 (東京・千代田区) において第9回 ナノ材料科学環境拠点(GREEN)シンポジウムを開催しました。

概要

本シンポジウムは、民間企業の研究者 (全体の50%) を中心とした310名の参加者のもと、文部科学省大臣官房審議官 (研究振興局担当) 安藤慶明氏、科学技術振興機構科学技術イノベーション企画推進室研究監/GREENプログラムオフィサー古川雅士氏、潮田資勝理事長、魚崎浩平拠点長にご挨拶いただいた後、“ハロゲン化金属ペロブスカイト型太陽電池の最先端”をテーマに進められました。

はじめに、東京工業大学 小長井誠教授より、「ペロブスカイト太陽電池への期待—魅力と課題」についてご講演いただき、そしてペロブスカイト型太陽電池発明者の一人である桐蔭横浜大学 宮坂力教授より「有機無機ペロブスカイト光電変換における高電圧特性と強誘電光応答」についてお話いただいた。次に、九州工業大学 早瀬修二教授より「赤外光電変換ペロブスカイト太陽電池とその界面構築」について、東京大学瀬川浩司教授より「有機系太陽電池による低コスト太陽光発電の実現に向けて - 有機金属ハライドペロブスカイト太陽電池とそのタンデム化を中心に -」について、さらに兵庫県立大学 伊藤省吾準教授より「無機ホール輸送材を使用したペロブスカイト太陽電池」についてお話いただいた後、NIMS、GREENの取り組みを紹介し、ペロブスカイト型太陽電池開発の課題と今後のあり方について議論する機会を設けました。

閉会までほとんど席を離れずに熱心に聴講される参加者との活発な質疑応答が行われ、このテーマへの強い関心が示されました。


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