サイエンスキャスティング 2011
夏休みに特別な研究を体験 !
通常のサイエンスツアーでは公開されていない研究内容を見て、研究者に直接質問することができる、中高生を対象としたイベントです ! NIMSは、昨年に引き続いて2回目の協力参加です。
内容について
参加者は、研究者の講義、実験、質問、写真撮影等により、研究内容を調査し記録します。
NIMSの調査実習では、研究者本人から助言を受けながら、100℃の高温から-196℃の極低温までの種々の温度で衝撃試験を行い、実験を通して金属材料の低温脆性について勉強し、タイタニック号の沈没原因を検証します。また、金属が外圧によってどのように性質が変化するかの調査や、温度変化による電気抵抗の変化の調査を行います。
2010年度開催時の集合写真
NIMSでの調査内容
金属脆性について
金属の不思議
温度を下げると電気抵抗はどうなる?
NIMSでの調査内容 (予定) 調査1 | 金属脆性について タイタニック号の事故の原因の一つと考えられている“金属の低温脆性”について、試験片に衝撃荷重を加えて材料の粘り強さを調べる「シャルピー衝撃試験」を通して調査します。 |
調査2 | 金属の不思議 金属の力学特性と磁性に注目し、加熱・冷却・加工などの実験を通して、それらの金属の性質の変化を調査します。また、実際に原子の並び方が変化する様子を計算機シミュレーションで見てみます。 |
実習3 | 温度を下げると電気抵抗はどうなる? 金属や半導体等の電気抵抗が、温度を下げるとどのように変化するかを、実際に測定して調査します。また、低温で電気抵抗がゼロになる超伝導体の測定もおこないます。 |
スケジュール (予定)
1日目 : 8月11日 (木) 10:00 | 開場 |
10:30 | 開会式 |
11:30 | 昼食 |
12:30 | NIMSへ移動 |
13:00 | 概要説明~調査開始 |
16:30 | つくば国際会議場へ移動 |
19:00 | 夕食 |
20:00 | 天体観測 |
21:30 | 宿泊施設に移動 |
23:00 | 消灯 |
2日目 : 8月12日 (金) 07:30 | 起床 |
09:00 | 出発 |
09:30 | 到着、オリエンテーション |
10:00 | 報告資料作成開始 |
12:00 | 昼食 |
13:00 | 作業開始 |
14:00 | 調査報告会開始 |
15:30 | 休憩 |
15:40 | 調査報告会再開 |
16:30 | 終了 |
17:00 | 現地解散 |
「サイエンスキャスティング」について
サイエンスキャスティングは、普段は公開されていない各研究所の研究室を訪問して、そこでどのような研究が行われているかを見たり、研究室が行っている研究について教わることができる、中高生を対象とした、夏休み中の特別体験イベントです。
NIMSは2010年に初めて協力機関として参加し、今年は2回目の調査員の受け入れとなります。