物質・材料研究機構研究員が茨城県県西生涯学習センターで授業
2014.02.16
(2014.03.28 更新)
平成26年2月16日 (日) 、茨城県県西生涯学習センターにおいて、超伝導線材ユニットナノフロンティア材料グループ高野義彦グループリーダーと超伝導物性ユニットボルテックスダイナミクスグループの小森和範主任研究員が「作ってみよう ! 超伝導コースター」と題する工作教室型の授業を行った。この教室は同センターが実施する「子ども大学けんせい」の講座として開催されたもの。「子ども大学けんせい」は、子どもたちが成長する過程で抱く素朴な「なぜ」を解明する大学レベルの授業体験の機会を提供して、知的好奇心を刺激し学問への興味を喚起することを目的としている。授業では高野グループリーダーが線路上を浮上して摩擦なく滑走するコースターを演示した後、子どもたちが市販のマグネットテープを線路に用い、空き箱や紙コップなどを利用して高低のあるコースを製作した。班別に一回転や螺旋回転、トンネル、上下反転やジャンプ台など様々な仕掛けアイデアを盛り込んだコースを作り、高温超伝導体のシートで自作したコースターを液体窒素で冷やして走らせた。
コースターが遠心力に負けてコースアウトしたり、重すぎて途中で落ちてしまうなどコースの調整に腐心しながら、超伝導コースターが仕掛けを乗り切り、さらにはコースを走りきりゴールするたびに児童からは大きな歓声があがっていた。終了後は「機会があれば、またやりたい、今度は完走したい」などの声も児童から聞かれた。