物質・材料研究機構研究員が出雲科学館で授業
2014.01.19
(2014.03.28 更新)
平成26年1月19日、出雲科学館 (島根県出雲市) において、超伝導物性ユニット有沢俊一主幹研究員を講師として、子ども科学学園第5回「冷たい世界の不思議」および「超伝導になる瞬間を見てみよう ! 」が開催された。前者は小学生、後者は中学生が対象である。
高温超伝導体や電線を液体窒素で徐々に冷却しながら電気抵抗を測定し、超伝導体では突然電気抵抗がゼロになる瞬間を目の当たりにした。豆電球の明るさの変化で超伝導転移が視覚的にわかる実験も行った。またダイヤモンドや硬貨で氷を切る体験を通じ、電気伝導と熱伝導が密接な関係にあることも学んだ。さらに液体窒素で花やゴムボールがどのようになるかも体験し、極低温の世界を体験した。
出雲市では小中学校の理科の授業の一部を出雲科学館で行っている。充実した設備と専門の教員を擁した科学館での授業は全国的にもユニークなシステムである。子ども科学学園は授業の一環ではなく、公募による参加者を対象に行われ、平成25年度には6回の予定で開催されている。