nano tech 2015出展報告及びNIMS研究員のnano tech大賞受賞報告

2015.1.28-30
(2015.02.13 更新)


NIMSは、平成27年1月28日~30日、東京国際展示場 (ビッグサイト) で開催された「nano tech 2015 第14回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」に出展しました。

「NIMSブースの様子」の画像

NIMSブースの様子


28ヶ国・地域から1,300の企業・団体が出展する世界最大級のナノテクイベントである本展示会には、同時開催されたナノ関連展示会を合わせて3日間で約48,000人が来場し、NIMSブースには約1,500人の来訪者がありました。NIMSではナノ関連研究成果 (15件) や研究拠点などの事業紹介を合わせて22件のポスター展示を行ったほか、連日、研究者によるミニ講演を行いました。ポスター展示では実用化が視野に入る制振ダンパー用耐疲労構造材料や石油随伴水処理用のメソ多孔体ポリマー、重希土類元素を低減した永久磁石材料などに注目が集まり、また半導体などエレクトロニクス材料、エネルギー関連材料、高分子材料などのミニ講演でも活発な意見交換が行われました。

会期中、タイ王国科学技術大臣Dr. Pichet、タイ王国NSTDA のDr. Koanantakool (President)、Dr. Sirilertworakul (Executive Vice President)、久間和生内閣府総合科学技術・イノベーション会議議員、常盤豊文部科学省研究振興局長、小川誠経済産業省製造産業局審議官、ナノテクノロジービジネス推進協議会(NBCI) 近藤史朗会長、村山久夫副会長らがNIMSブースを訪れ、NIMSの研究成果に注目されていました。


「nano tech大賞プロジェクト賞を受賞した吉川元起MANA独立研究者と川合知二実行委員長」の画像

nano tech大賞プロジェクト賞を受賞した吉川元起MANA独立研究者と川合知二実行委員長


また、同展示会における斬新かつ先駆的な技術・製品を表彰する「nano tech大賞」において、NIMSが出展した先端研究成果の中から、国際ナノアーキテクトニクス研究拠点(MANA) の吉川 元起独立研究者、柴 弘太ICYS-MANA研究員が発表した「携帯電話で呼気診断・血液検査を可能にする新センサ」 が昨年に続きnano tech大賞プロジェクト賞 (ライフナノテクノロジー部門) を受賞しました。今回の発表は、新開発センサを利用して携帯電話などのモバイル機器を用いて呼気や血液で簡単に健康状態をチェックし、データ送信できるシステムに関するもので、いつでも・どこでも・だれでも使える技術に道を開いたことが高く評価されました。