希土類フリーによる準結晶粒子分散マグネシウム合金の創製に成功
マグネシウム合金の高強度・高延性化
2009.03.24
独立行政法人物質・材料研究機構
NIMS新構造材料センターは、汎用元素であるアルミニウムと亜鉛をマグネシウムへの添加元素として選択し、組成の調整と適切な加工熱処理により、準結晶粒子またはその近似結晶粒子がマグネシウムに分散する試料の創製に成功した。
概要
独立行政法人物質・材料研究機構 (理事長 : 岸 輝雄) 新構造材料センター (センター長 : 津崎 兼彰) の染川 英俊 主任研究員らは、汎用元素であるアルミニウムと亜鉛をマグネシウムへの添加元素として選択し、組成の調整と適切な加工熱処理により、準結晶粒子またはその近似結晶粒子がマグネシウムに分散する試料の創製に成功した。
開発合金は、従来の準結晶粒子分散マグネシウム合金の強度・延性特性と同等またはそれ以上の値を示すとともに、展伸マグネシウム合金の欠点である降伏異方性を解消し、等方的に変形可能であることを示した。本合金は、素材コストが抑えられ、輸送機器用部材をはじめとする様々な構造用途への展開の可能性を秘めていると考えられる。
本研究成果は、日本金属学会春期大会 (3月28日~30日 : 東京工業大にて開催) において発表される。
開発合金は、従来の準結晶粒子分散マグネシウム合金の強度・延性特性と同等またはそれ以上の値を示すとともに、展伸マグネシウム合金の欠点である降伏異方性を解消し、等方的に変形可能であることを示した。本合金は、素材コストが抑えられ、輸送機器用部材をはじめとする様々な構造用途への展開の可能性を秘めていると考えられる。
本研究成果は、日本金属学会春期大会 (3月28日~30日 : 東京工業大にて開催) において発表される。