博士後期課程連携分野「先端機能物質物理学分野」を北大理学院内に新設
2009.04.30
独立行政法人物質・材料研究機構
国立大学法人北海道大学
NIMSと北海道大学大学院理学院は、北海道大学大学院理学院量子理学専攻 (博士後期課程) 内にNIMSを母体とする博士後期連携分野「先端機能物質物理学分野」を新設することについて合意した。
概要
- 独立行政法人物質・材料研究機構と国立大学法人北海道大学大学院理学院は、共に協力して物質・材料科学分野における最先端の研究の推進と、優秀な若手人材の育成をより強力に推進するため、平成20年に同大学院化学専攻に設置した先端機能化学分野と同様の取り組みとして、北海道大学大学院理学院量子理学専攻 (博士後期課程) 内に物質・材料研究機構を母体とする博士後期連携分野「先端機能物質物理学分野」を新設することについて合意した。平成21年5 月1日に調印予定である。
- これを踏まえ、北海道大学大学院理学院は、平成21年度 (平成21年10月入学分を含む) 新規大学院学生募集要項に博士後期課程連携分野「先端機能物質物理学分野」を新たに募集対象とする。
- この「先端機能物質物理学分野」は、物質・材料研究機構の研究者を北海道大学の客員教授・准教授に迎え、物質・材料研究機構の優れた研究環境を活用して教育や研究指導を行うことにより、北海道大学大学院理学院量子理学専攻における博士後期課程の教育・研究の強化を目的とするものである。物質・材料研究機構と北海道大学大学院との連携の取り組みは、本分野が理学院化学専攻、生命科学院生命科学専攻に次いで3件目となり、新しい大学院教育システムの更なる展開をしようとするものである。
- 本連携により、2006年から新たに発足した北海道大学量子理学専攻が目指している,量子機能物質と凝縮系物質を主な研究対象とした実践的研究活動を通し現代物理学の概念や物質観を身につけ,独創的発想や論理展開のできる創造力に溢れた人材の育成が期待される。先端機能物質物理学分野における博士後期課程の学生の教育には、物質・材料研究機構の環境・エネルギー材料領域,ナノテクノロジー基盤領域,材料ラボの研究拠点において用意された研究環境と,北海道大学内の高度な研究施設を活用し,国内最高水準の教育・研究環境のもとで最先端の研究の推進と真に国際社会を舞台に活躍できる若手人材の育成を強力に推進する。学生の公募情報や、新分野内の情報の詳細は、物質・材料研究機構及び北海道大学大学院理学院のホームページ等により、6月初旬から情報公開が行われる予定である。