2010年ファインマン賞をNIMSのMANA青野拠点長が受賞
2011.01.13
独立行政法人物質・材料研究機構
米国のForesight Instituteは、2010 年のファインマン賞を、NIMS国際ナノアーキテクトニクス研究拠点の 青野 正和 拠点長に授与すると発表した。
概要
米国のForesight Institute(注1)は、2010年のファインマン賞を、物質・材料研究機構 (NIMS) の国際ナノアーキテクトニクス研究拠点 (MANA) (注2) の 青野 正和 拠点長に授与すると発表した。
この賞は、米国のノーベル賞物理学者リチャード・ファインマン(注3) が 提唱した「個々の原子や分子を操作する挑戦的なナノテクノロジーによる革新的な技術の開発」に顕著な寄与をした実験研究者と理論研究者の各一名 (またはグループ) に毎年授与されるもので、ナノテクノロジーの分野における代表的な国際賞である。
受賞理由は「個々の原子の操作、多探針走査トンネル顕微鏡(STM)および原子間力顕微鏡(AFM)の開発、原子スイッチの開発、単分子レベルの化学反応制御による超高密度情報記憶と導電性分子鎖による配線に関するパイオニアとしてのまた今日までの継続的な研究、および現在のナノテクノロジーにブレークスル—をもたらしたあらゆる世代の研究者に対してインスピレーションを与えてきたこと」と謳われている。
同氏は1980年代の初頭から表面科学の分野における独創的な研究によって世界的によく知られていた。
1989年、それまでの研究実績をいかし、新技術事業団 (JRDC)において「青野アトムクラフトプロジェクト」(注4)を組織した。このプロジェクトにおいて、同氏は主としてシリコンの表面にある、室温で安定して存在する原子を、走査トンネル顕微鏡 (STM) の探針を用いて自由に操ることが可能なことを多くの実例をもって示した。
このプロジェクトは、世界で初めて、国が公式の援助をしたナノテクノロジー研究プロジェクトとして海外にも広く知られている (2000 年の米国の国家ナノテクノロジー推進事業 (NNI) の策定よりも 10 年以上も早かった) 。
以来、約20年間、同氏は、日本はもとより世界のナノテクノロジーの研究を先導する数々の独創的な研究を行なってきた。例えば、米国化学会 (ACS) の学術誌“ACS NANO”において同氏は「原子スケールの制御とナノ加工のリーダー」として紹介された(注5)。
同氏は日本のナノテクノロジー分野が世界に誇る研究者であり、これらの功績が認められて、今回ファインマン賞を受賞するに至った。
この賞は、米国のノーベル賞物理学者リチャード・ファインマン(注3) が 提唱した「個々の原子や分子を操作する挑戦的なナノテクノロジーによる革新的な技術の開発」に顕著な寄与をした実験研究者と理論研究者の各一名 (またはグループ) に毎年授与されるもので、ナノテクノロジーの分野における代表的な国際賞である。
受賞理由は「個々の原子の操作、多探針走査トンネル顕微鏡(STM)および原子間力顕微鏡(AFM)の開発、原子スイッチの開発、単分子レベルの化学反応制御による超高密度情報記憶と導電性分子鎖による配線に関するパイオニアとしてのまた今日までの継続的な研究、および現在のナノテクノロジーにブレークスル—をもたらしたあらゆる世代の研究者に対してインスピレーションを与えてきたこと」と謳われている。
同氏は1980年代の初頭から表面科学の分野における独創的な研究によって世界的によく知られていた。
1989年、それまでの研究実績をいかし、新技術事業団 (JRDC)において「青野アトムクラフトプロジェクト」(注4)を組織した。このプロジェクトにおいて、同氏は主としてシリコンの表面にある、室温で安定して存在する原子を、走査トンネル顕微鏡 (STM) の探針を用いて自由に操ることが可能なことを多くの実例をもって示した。
このプロジェクトは、世界で初めて、国が公式の援助をしたナノテクノロジー研究プロジェクトとして海外にも広く知られている (2000 年の米国の国家ナノテクノロジー推進事業 (NNI) の策定よりも 10 年以上も早かった) 。
以来、約20年間、同氏は、日本はもとより世界のナノテクノロジーの研究を先導する数々の独創的な研究を行なってきた。例えば、米国化学会 (ACS) の学術誌“ACS NANO”において同氏は「原子スケールの制御とナノ加工のリーダー」として紹介された(注5)。
同氏は日本のナノテクノロジー分野が世界に誇る研究者であり、これらの功績が認められて、今回ファインマン賞を受賞するに至った。