宇宙関連材料強度データシートNo.17,No.18の発行について

2011.03.31


独立行政法人物質・材料研究機構
独立行政法人 宇宙航空研究開発機構

NIMSは、JAXAと連携してH-ⅡA及びH-ⅡBロケットの信頼性向上を目的とした実使用材料の強度特性データ整備活動を推進しており、その成果の一つとして2冊の宇宙関連材料強度データシートを発行した。

概要

独立行政法人 物質・材料研究機構 (理事長 : 潮田 資勝) は、独立行政法人 宇宙航空研究開発機構 (理事長 : 立川 敬二) と連携してH-ⅡA及びH-ⅡBロケットの信頼性向上を目的とした実使用材料の強度特性データ整備活動を推進しており、その成果の一つとして、
宇宙関連材料強度データシート『No.17 アルミニウム合金A356-T6鋳造材の疲労き裂進展特性データシート』および『No.18 アロイ718鋳造材の疲労き裂進展特性データシート』を発行した。

本活動は、物質・材料研究機構 (以下、「NIMS」という) の第二期中期計画 (平成18年度~平成22年度) における知的基盤の充実、及び宇宙航空研究開発機構 (以下、「JAXA」という) の第二期中期計画 (平成20年度~平成24年度) における基幹ロケットの維持・発展に向けた取り組みの一環として進められており、これまでにチタン合金やニッケル基超合金の極低温における疲労メカニズムの解明等、多くの成果を挙げてきた。

今後、ロケットエンジンに用いられている銅合金鍛造材やニッケル基超合金溶接材のデータシートの発行を予定している。