第4回 世界材料研究所フォーラム (WMRIF) 開催報告

2011.05.22-26
(2011.06.03 更新)


平成23年5月22日~26日にかけて、中国・瀋陽の中国科学院金属研究所 (IMR) において、「第4回 世界材料研究所フォーラム」 (WMRIF) が開催されました。本フォーラムは、研究所運営企画にかかわる問題を共有し、より効率的な研究開発に役立てることを目的として設置され、創設時よりNIMSの岸NIMS顧問 (前NIMS理事長) が議長を、北川特別顧問が事務局長を務めてきました。

「写真 : 第4回WMRIF参加者による記念撮影 (中国IMRにて)」の画像

写真 : 第4回WMRIF参加者による記念撮影 (中国IMRにて)



2年に1度、世界の材料研究所長が一堂に会したサミット会議を開催しており、第4回目となる今回はメンバー機関の数も前回の44から47に増加し、回を重ねるごとに世界での認知度が高くなっていることがうかがえます。

同時に開催されたシンポジウムでは、「安全性および信頼性向上のための材料課題」をテーマに当機構からの3名を含む18名の先端研究者を招待講演者として招き、「高性能材料の開発と創製」「先端材料の解析と評価」「先端材料の特性と性能」「先端材料の応用」の4つのトピックに関する最新の研究成果が発表されました。

「発言するNIMSの潮田理事長」の画像

発言するNIMSの潮田理事長


参加者数は120名と前回の1.6倍となり、シンポジウム参加者からは、それぞれの発表内容のレベルが高く、短い期間に幅広い研究成果を聞くことができ、大変有意義であったとの感想が寄せられました。
さらに、円卓会議に参加した機関の長からは、研究機関の抱えている課題について意見交換ができ有効であった、テーマの選択が大変良かったとの声が聞かれました。また、今回の会議で、事務局がNIMSからドイツの鉱物資源研究所 (BAM) に引き継がれる事が決まり、岸NIMS顧問が名誉議長に、潮田理事長が副議長に選出されました。

次回は2013年に、スイス連邦素材研究所 (EMPA) が主催してスイスのデューベンドルフで開催される予定です。

過去の会議
  • 第1回 2005年 日本・つくば 物質・材料研究機構 (NIMS) 主催
  • 第2回 2007年 ドイツ・ベルリン 鉱物資源研究所 (BAM) 主催
  • 第3回 2009年 米国・メリーランド州 国立標準技術局 (NIST) 主催