お茶の水女子大学、芝浦工業大学、NIMSによる女性研究者研究活動支援事業の開始とNIMSとお茶の水女子大学との連携大学院協定締結について

2015.02.15
(2015.03.09 更新)


お茶の水女子大学、芝浦工業大学、NIMSは、文部科学省の科学技術人材育成補助事業「平成26-28年度女性研究者研究活動支援事業 (連携型) 」に共同申請し、採択されました。
事業開始にあたり、平成27年2月15日 (日) 、NIMSとお茶の水女子大学との間で大学院学生の教育研究に関する協定を、お茶の水女子大学と芝浦工業大学との間で連携・協力に関する協定を締結しました。

「調印式の様子 : お茶の水女子大学にて」の画像

調印式の様子 : お茶の水女子大学にて


調印後に握手するNIMS 潮田 資勝理事長とお茶の水女子大学 羽入 佐和子学長 (中央) そして、芝浦工業大学 村上 雅人学長 (左)
(NIMSと芝浦工業大学との間では、平成14年4月1日に連携大学院協定を締結済み)


1.「平成26-28年度女性研究者研究活動支援事業 (連携型) 」の概要

3機関が連携し、以下の活動を実施する。

  • 工学系女性研究者の増加
  • 女性研究者を上位職へ登用
  • 研究力と研究者の質の向上
  • 雇用環境整備と支援活動の普及

この中で、NIMSにおいては、インターンシップ生の受入を実施する等工学系女性研究者の増加を目指すこととしています。


2.NIMSとお茶の水女子大学との連携大学院協定概要

  • 大学院学生の教育研究活動の一層の充実を図る
  • 研究機構の研究活動を推進し、その成果の普及を促進する
  • 我が国における学術および科学技術の発展に寄与する

これにより、NIMSの研究者がお茶の水女子大学から連携教授等の委嘱を受け、大学院生 (修士、博士) の修士、博士過程の一部の研究指導を担うこととなります。
大学院生は、NIMSの最先端の研究設備・機器を活用できるとともに、世界から結集する研究者との交流を深め、研究者の卵としての飛躍が期待されます。

これまで、NIMSでは、研究者の新規採用にあたり女性枠を設けたり、育児・介護中職員が仕事と家庭を両立のため、事務業務員や研究業務員の雇用経費を補助する、育児・介護中職員支援制度等を設けたりすることで女性研究者の育成、活躍の場の拡大を図ってきました。本支援事業の採択、連携協定締結を受け、優れた女性人材の活躍支援策を体系化し活用しやすいように整備していく予定です。 これにより、優れた女性研究者の発掘、育成を支援することで多様な人材 (ダイバーシティ) を確保し、物質・材料分野における我が国のみならず世界のハブとしての地位が確実なものとなるよう発展させていきたいと考えています。