元素戦略アウトルックを発行

元素資源に関する問題の把握とNIMSにおける取り組みを俯瞰

2007.10.24


独立行政法人物質・材料研究機構

「『元素戦略アウトルック 材料と全面代替戦略』の表紙」の画像

『元素戦略アウトルック 材料と全面代替戦略』の表紙


独立行政法人物質・材料研究機構 (理事長 : 岸 輝雄、以下「NIMS」) は、冊子「元素戦略アウトルック 材料と全面代替戦略 ~NIMSにおける取り組みからその可能性を探る~」を発行した。

この冊子は、文部科学省「元素戦略」、経済産業省「希少資源代替材料開発」および内閣府の府省連係の合同の取組みに対して、NIMSがどのような寄与をなし得るのかに焦点を当てて作成された。

限られた資源をどのように分配・利用するのかという問題はいまや世界的に重要性を増し、従来の物質・資源利用の延長線から脱却した新たな資源利用と、物質・材料化の技術を新たに切り拓く必要が急速に高まっている。このような情勢のもと、当冊子では、元素利用に関する問題点の把握、及びNIMSにおける関連研究の俯瞰を行った。

第1章では、元素戦略の概要について説明し、具体的に主な金属資源をはじめする材料が、現在どのような問題を抱え、また、どのような可能性を持っているのかを概観した。続く第2章では、元素の特性に注目した研究例を俯瞰した。第3章では、NIMSが進めている研究を例に、全面代替のための材料戦略について述べ、最後に第4章において、全面代替に限らず広い意味で元素戦略と関連のあるNIMSにおける取り組みを紹介している。

この冊子は、11月1日に東京国際フォーラムにて行なわれる「第7回NIMSフォーラム」(主催:NIMS)において、無料で配布される。 また、NIMSホームページ内にてPDFファイルも公開される。