「NIMS - トヨタ次世代自動車材料研究センター」を開設
基本現象メカニズムの解明と基盤技術開発を目指して
2008.07.16
独立行政法人物質・材料研究機構
NIMSは7月18日「NIMS - トヨタ次世代自動車材料研究センター」を開設し、トヨタ自動車 (株) と連携研究を行なう。
概要
- 独立行政法人物質・材料研究機構 (茨城県つくば市、岸 輝雄 理事長、以下、NIMS) は、7月18日、「NIMS - トヨタ次世代自動車材料研究センター」を開設し、トヨタ自動車株式会社 (愛知県豊田市、渡辺 捷昭 社長、以下、トヨタ) と連携研究を行なう。
- 本研究センターは、次世代自動車材料を生み出すために必要な、基本現象メカニズムの解明と基盤技術開発 (シミュレーション、キャラクタリゼーション (解析・評価) 、ファブリケーション (材料合成) を、原子オーダーの微視サイズから巨視サイズまでの広範囲にわたって行う総合研究手法) の研究を行い、材料開発における技術の壁のブレイクスルーを目指す。
- 具体的には、環境・エネルギー問題の観点から開発の要請が高い次世代車載用二次電池に関する研究から開始し、順次、他の環境・エネルギー対応材料に研究領域を拡大させる計画である。
- また、本研究センターは、第3研究機関の参加を視野にいれた活動をすることに加え、この連携研究を通じて材料開発に必要な基盤技術を習得した研究人材の育成・輩出も図っていく。
この産独連携研究を進めるには優れた人材が不可欠と考え、チャレンジ精神に富む研究員、ポストドクトラル、大学院生を広く募集している。
研究の背景
NIMSはトヨタと、次世代自動車材料の開発を目指し、両者の相乗効果に基づいたイノベーションのため、連携研究を行なうことにした。
この連携研究を通じて、本センターは、産業界のニーズを取り込み、世界水準をリードする新しい研究分野、シーズの発掘・育成を促進するほか、研究成果を次世代自動車の開発に活用するとともに産業界のニーズを大学、独立行政法人等の研究機関にフィードバックしていく。
この連携研究を通じて、本センターは、産業界のニーズを取り込み、世界水準をリードする新しい研究分野、シーズの発掘・育成を促進するほか、研究成果を次世代自動車の開発に活用するとともに産業界のニーズを大学、独立行政法人等の研究機関にフィードバックしていく。
「NIMS - トヨタ次世代自動車材料研究センター」の概要
- 組織名
- NIMS - トヨタ次世代自動車材料研究センター
- センター長
- 長井 寿 (ながい ことぶ)
(NIMS領域コーディネータ (環境・エネルギー材料) 、連携推進室プラットフォーム長)
- 所在地
- 独立行政法人物質・材料研究機構内 (茨城県つくば市千現一丁目2番地1)
- 業務内容
- 次世代車載用二次電池用材料の研究