縦型全自動シリアルセクショニング3D顕微鏡"Genus_3D"の開発

材料学も3Dの時代へ

2011.03.03


独立行政法人物質・材料研究機構

NIMS材料信頼性萌芽ラボは、株式会社中山電機と共同で、三次元 (3D) 組織像を観察する全自動シリアルセクショニング装置"Genus_3D" (ジーナススリーディー) の開発に成功した。

概要

独立行政法人物質・材料研究機構 (理事長 : 潮田 資勝) の材料信頼性萌芽ラボ (ラボ長 : 原田 幸明) の足立 吉隆 主幹研究員は、株式会社中山電機と共同で、三次元 (3D) 組織像を観察する全自動シリアルセクショニング装置"Genus_3D" (ジーナススリーディー) の開発に成功した。

本装置の開発によって、金属材料の断層写真を効率よく取得できるようになり、同時に小型卓上型 (総重量約40kg) で湿式研磨法を採用していることから、鉄鋼材料をはじめとする金属、無機材料などのセクショニング像の取得が可能となる。

本装置を使って得た3D組織写真が今春開催される日本金属学会 (3月25日-27日) 講演大会において組織写真奨励賞を受賞する。また、詳細を平成22年度数学・数理科学と諸科学・産業技術分野の連携ワークショップ(3月7日)および日本鉄鋼協会春季講演大会(金属学会と同時開催)で発表する。

「プレス資料中の図1(上) Genus_3Dの内部構造(下) フェライト-マルテンサイトDP7)組織の3D像」の画像

プレス資料中の図1(上) Genus_3Dの内部構造
(下) フェライト-マルテンサイトDP7)組織の3D像