- 独立行政法人物質・材料研究機構 (理事長 : 岸 輝雄、以下「NIMS」) 知的財産特別委員会 (委員長 : 理事 北川 正樹) 国際標準化小委員会 (委員長 : 緒形 俊夫) は、燃料電池材料センター (センター長 : 西村 睦) ナノイオニクス材料グループのアジャヤン・ビヌー 主任研究員が開発した、カーボンナノケージを機構発参考物質第2号として頒布を開始することとしました。
- NIMS「参考物質」の認証基準
- 特定の処理によって、特定の振る舞いが再現性良く得られる。=定められた方法により特性値が必要な精度で得られる。
- 利用法が明確にある。
- 生産における再現性 (量的な生産性が保証されている) がある。
- 経時変化 : 一定の環境下での変化が既知で、再現性良く生じる。
- NIMSが開発した新規ナノ物質であるカーボンナノケージをNIMS認証の「参考物質」として一般への配布準備が整いましたので、取得方法を含めてお知らせいたします。
- 物質番号 :
- NIMS STRM2007 - 1001a
- 物質名称 :
- カーボンナノケージ
- 物質概要 :
- この物質は、純粋かつ低密度なメソ多孔性 (※1) カーボン粒子である。従来の材料にはない大きな比表面積を持ち (活性炭の2倍程度) 、次のような広い範囲の用途に適用できる可能性がある。<記 : 大小様々な有機・生体分子の吸着・分離、水素貯蔵、陽極電極の支持材料、エネルギー貯蔵、電気二重層キャパシタ (コンデンサ) 、触媒担持材料、など>
- 標準となる特性 (4計測機関での計測値平均値、範囲) :
- 比表面積=1.65±0.10×103m2/g
固有細孔容積=2.26±0.23cm3/g - 利用法 :
- 粉体特性計測時の標準試料。特性を活かした用途の検討。
当面は無料にて配布しておりますので、是非ご活用ください。 - 取得方法 : 取得申請書 (別添) に必要事項を記入・捺印のうえ提出願います。
NIMS発 第2号参考物質
標準物質等の認証及び配布のお知らせ
2007.04.10
独立行政法人物質・材料研究機構
NIMSの知的財産特別委員会、国際標準化小委員会は、燃料電池材料センターのアジャヤン・ビヌー主任研究員が開発した「カーボンナノケージ」をNIMS発 参考物質第2号として頒布を開始することを決定した。