六方晶窒化ホウ素を用いた遠紫外線で殺菌効果を確認

水銀レス・面発光タイプの遠紫外線発光デバイス

2010.10.27


独立行政法人物質・材料研究機構
双葉電子工業株式会社

NIMS 光材料センターは双葉電子工業株式会社と共同で、物質・材料研究機構の六方晶窒化ホウ素 (hBN) 粉末とカソードを組合せたカソードルミネッセンス方式の遠紫外線発光デバイスにおいて、黄色ぶどう球菌を用いた殺菌試験を行った結果、60秒の紫外線照射で99.99%以上の殺菌能力があることを確認した。

概要

独立行政法人物質・材料研究機構 光材料センター (センター長 大橋 直樹) の谷口 尚 主席研究員と渡辺 賢司 主幹研究員は双葉電子工業株式会社 開発研究所 (所長 野村 裕司) と共同で、物質・材料研究機構の六方晶窒化ホウ素 (hBN) 1) 粉末と双葉電子工業のカソードを組合せたカソードルミネッセンス方式の遠紫外線2) 発光デバイスにおいて、黄色ぶどう球菌3) を用いた殺菌試験を行った結果、60秒の紫外線照射で99.99%以上の殺菌能力があることを確認した。
hBNは化学的に安定・無害な材料であり、環境にやさしい水銀レスの遠紫外線発光デバイスと成りうる発光材料である。カソードは表示デバイス用 (蛍光表示管4) 、スピント型FED、CNT型FED) の平面カソードを使用している為、大面積での均一な発光を実現している。
物質・材料研究機構と双葉電子工業は、2009年9月に高輝度遠紫外線発光デバイスの開発に成功しており、今回、hBNの結晶性改善とデバイス構造の変更により紫外線強度の向上を実現したことで、殺菌デバイスの可能性を確認した。
今後は殺菌能力の更なる向上をめざし、紫外線強度の向上と発光面の大面積化を行い、「水銀レス・面発光タイプ」の遠紫外線発光デバイスの開発を進める。

「プレス資料中の図3 : 殺菌試験方法」の画像

プレス資料中の図3 : 殺菌試験方法