昆虫が足を擦る秘密をナノテクノロジーで解明
生体模倣による新しい材料機能の開発に活用
2010.11.09
独立行政法人物質・材料研究機構
NIMS ハイブリッド材料センターは、ガラスのような平坦な表面を逆さまでも歩行できる昆虫の足の裏の優れた接着性に着目し、昆虫 (ハムシ) の歩行調査を行い、ナノテクノロジーを用いた実験により、昆虫が摩擦 (足の滑りやすさ) により汚れを感じていることを突き止めた。
概要
独立行政法人物質・材料研究機構 (理事長 : 潮田 資勝) のハイブリッド材料センター (センター長 : 黒田 聖治) の細田 奈麻絵グループリーダーらは、環境問題で循環型社会実現に求められる「接着と分離」を繰り返せる未来の接合技術の開発研究において、ガラスのような平坦な表面を逆さまでも歩行できる昆虫の足の裏の優れた接着性に着目し、昆虫 (ハムシ) の歩行調査を行い、ナノテクノロジーを用いた実験により、昆虫が摩擦 (足の滑りやすさ) により汚れを感じていることを突き止めた。
本研究は、物質・材料研究機構とマックスプランク研究所 (ドイツ) スタニスラヴ・ゴルブ (現キール大学教授) との共同研究で、NIMSのナノテクノロジー (ナノ材料加工技術) と生体模倣研究「バイオミメティクス」との融合による成果である。NIMSのナノレベル表面制御という高度な最新のナノテクノロジーが知られざる生物の生態の解明にも貢献したもので、今後、この成果は可逆的接合研究 (機能化インターコネクション) において生体模倣による新しい材料機能の開発に活用される。
本研究は、物質・材料研究機構とマックスプランク研究所 (ドイツ) スタニスラヴ・ゴルブ (現キール大学教授) との共同研究で、NIMSのナノテクノロジー (ナノ材料加工技術) と生体模倣研究「バイオミメティクス」との融合による成果である。NIMSのナノレベル表面制御という高度な最新のナノテクノロジーが知られざる生物の生態の解明にも貢献したもので、今後、この成果は可逆的接合研究 (機能化インターコネクション) において生体模倣による新しい材料機能の開発に活用される。