画期的な電解質材料の開発に成功

固体酸化物燃料電池の商用化に一歩前進

2010.11.18


独立行政法人物質・材料研究機構

NIMS 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点のナノ燃料電池材料グループは、固体酸化物燃料電池 (SOFC) 用として2種類の新しい電解質材料の開発に成功した。

概要

独立行政法人 物質・材料研究機構 (理事長 : 潮田資勝) 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点 (拠点長 : 青野正和) のナノ燃料電池材料グループ (グループリーダー : TRAVERSA Enrico) は、固体酸化物燃料電池 (SOFC) 用として2種類の新しい電解質材料の開発に成功した。この材料を電解質に適用することにより、中温度域 (500-650°C) で作動する固体酸化物燃料電池の実用化が視野に入ってきた。


「プレス資料中の図 : 左上図 : イオン拡散によるBZY電解質膜の生成過程。左下図 :  セル断面の元素マッピング (上部 : 電解質、下部 : 基板) 。Inは蒸発して観察されず、Yは一様に分布しておりYが基板から電解質層に移動しInサイトを埋めた様子が確認できる。右図 : 異なる方法によって作られたBZY電解質を用いた燃料電池の600℃における性能比較 (スピンコーティングのみ800℃) 。本研究によるBZY膜セル (右側) は最大電気出力密度を記録した。」の画像

プレス資料中の図 :
左上図 : イオン拡散によるBZY電解質膜の生成過程。
左下図 : セル断面の元素マッピング (上部 : 電解質、下部 : 基板) 。Inは蒸発して観察されず、Yは一様に分布しておりYが基板から電解質層に移動しInサイトを埋めた様子が確認できる。
右図 : 異なる方法によって作られたBZY電解質を用いた燃料電池の600℃における性能比較 (スピンコーティングのみ800℃) 。本研究によるBZY膜セル (右側) は最大電気出力密度を記録した。