昆虫が「泡」を利用して水中を歩けることを発見

クリーンな水中接着への応用

2012.08.07


独立行政法人物質・材料研究機構

NIMS ハイブリッド材料ユニット細田 奈麻絵グループリーダーらは、優れた接着性を持つ「昆虫の足」の研究において、大気中で生息するハムシが、「泡を利用して水中歩行できる」ことを発見した。

概要

独立行政法人物質・材料研究機構 (理事長 : 潮田 資勝) のハイブリッド材料ユニット (ユニット長 : 香川豊) の細田 奈麻絵グループリーダーらは、循環型社会に必要な環境調和型技術として「接着と分離を繰り返せる未来の接合技術」について開発研究を行っている。
優れた接着性を持つ「昆虫の足」の研究において、大気中で生息するハムシが、「泡を利用して水中歩行できる」ことを発見した。
細田らは、その機構を解明して「水中接着機構」を開発しており、この成果は環境調和型技術を実現する技術として発展が期待されるとともに、環境影響化学物質を使用しないクリーンな水中接着への応用も考えられる。
本成果は、イギリスの権威ある科学誌 Proceedings of the Royal Society Bに日本時間8月8日(水)午前8時01分掲載される。

「プレス資料中の図2 : (a)水中固定しているハムシの足裏写真 (裏側から撮影) 。 黒色はハムシの足 (接着性剛毛) 、白色は泡。 (b)泡を利用して足裏を水中固定する機構の模式図。」の画像

プレス資料中の図2 : (a)水中固定しているハムシの足裏写真 (裏側から撮影) 。 黒色はハムシの足 (接着性剛毛) 、白色は泡。 (b)泡を利用して足裏を水中固定する機構の模式図。