物質・材料の最先端研究と技術移転

NIMS WEEKは、物質・材料研究機構(NIMS)がどのような研究を行い成果を生み出しているかをより多くの方々に知っていただくため開催する、NIMS主催の研究成果発表イベントです。

NIMS WEEKとは

「NIMS WEEK 2016」開催風景



年に1度、NIMSが「学術シンポジウム・成果ショーケース・ラボ公開」を1週間で集中的に開催する成果発表イベントです。世界的な材料研究者に授与するNIMS Awardの授賞記念学術シンポジウムをはじめ、最新成果展示会、研究者と直接語り合う個別相談会、さらにNIMSの研究活動、連携制度、大学院・職員の採用情報等を広報する過去最大規模の「ラボ公開」など、材料研究の最前線を体感できる1週間となっています。毎年、企業関係者をはじめとする多くの方にご来場いただき、研究者との対話を通して、新しいブレークスルーや将来の実用化の芽となるような研究に出会う場として親しまれています。

NIMSでは、2001年の発足以来、15年にわたり国際学術会議「NIMS Conference」と技術展示会「NIMSフォーラム」を開催してきました。2016年からは10月の1週間を「NIMS WEEK」とし、さまざまなイベントを実施しています。

NIMS WEEKの主なみどころ


NIMS Award授賞式と学術シンポジウム

材料研究の世界に革新を起こしてきたトップ研究者に授与される「NIMS Award」の受賞講演を中心に、開催テーマの研究分野を取り巻く潮流を知るシンポジウムです。

NIMS Award受賞講演

NIMSでは、2007年より物質・材料に関わる科学技術において優れた業績を残された研究者に国際賞「NIMS Award」を授与しております。NIMS Awardの受賞者については、各年毎にテーマとなる研究分野を決め、世界各国のトップ科学者に候補者の推薦を依頼して中立な立場の有識者で構成された委員会により厳正な選考を行います。NIMS Award受賞者による記念講演は、黎明期から現在に至るまでの受賞研究とそれを取り巻く研究分野の潮流を俯瞰できる貴重なものです。同時に、開催テーマにおいて現在世界を牽引している研究者による最新研究の紹介などの特別講演が行われます。

学術ポスターセッション

開催テーマに関する研究について、NIMS内外の学生・研究者らにより行われるポスター発表です。材料分野のハブ拠点として、アカデミアと産業界との橋渡しをしていくNIMSの「今」をご覧ください。


NIMSショーケース (最新研究成果展示会)

NIMSショーケースは、技術移転を目標にNIMSの最新の研究成果をポスターや講演で紹介するもので、「オーラルセッション」と「ポスターセッション」の2つを軸に構成されています。

オーラルセッション



材料研究や応用技術、オープン研究などのテーマについて外部からお招きした講演者にお話しいただく招待講演、また、プレス発表等で特に話題性の強かったNIMSの主要な研究成果について、担当研究者による講演が行われます。同時にNIMSの研究戦略や研究連携の紹介などが行われ、多くの聴講者が耳を傾けるセッションとなっています。

ポスターセッション



研究成果のなかで実用化が期待できるものを、ポスター展示やデモンストレーションとともに研究者自身が解説するもので、来場者との活発な質疑応答や意見交換もおこなわれます。この場から共同研究へ発展したものもあります。


NIMSラボ公開

日々進化する材料研究の「最先端」が生み出されているNIMSのラボが企業・大学生向けに公開されます。ユニークな装置や大規模な試験設備など、新しい着想を具現化する装置とそれを裏付ける膨大なデータが生み出されている施設について、臨場感タップリに研究者が説明します。

共用設備・ラボツアー

NIMSが誇る最新装置の中には、外部から利用可能なものが多くあります。ラボ公開ではその特長や利用方法について説明しています。また、企業の方に向けた、ガイド付きのラボツアーは、特定の目的に向けた装置やラボをまとめてご覧いただけるもので、共同研究などNIMSの活用の足掛かりとしてぜひご参加ください。

学生向け公開講義

第一線で活躍するNIMSの研究者が、研究について講演する学生向けの公開講義です。分野全体を知ることができる材料研究入門から、絞り込んだ研究トピックスの解説まで、さまざまな内容の講演を用意いたします。その研究分野を志向する学生をターゲットとする内容ですが、「この分野について勉強したい」という企業人の方にも十分ご満足いただけるものと考えます。


NIMS WEEKについてのお問い合わせ先

NIMS WEEK事務局
 
E-Mail: nimsweek=nims.go.jp([ = ] を [ @ ] にしてください)